我社の反省 近代経営とプロとしての経営

我社の反省(第196回)を開催しました。

今回のテーマは、「近代経営とプロとしての経営」です。
内容としては、我社の反省50項目に入る前の、企業経営の考え方と経営者の自覚について説明していただきました。
因みに、前回は、我社の反省第一項目の「名将の定義」を解説していただきました。

経営セミナー我社の反省にとって最も重要な項目なので、掲載いたします。

「名将の定義」

己の心をととのえ、部下の心をとらえ、
他人の心を読み 得る者にして、
将来を予測して現在の準備を怠らず、
事に当たっては積極的にやり抜く気概と実行力を持ち、
自らの体験を通して独自の法則を生み出す者である。


●近代経営の5つの基盤についてお話を伺いました。

1、機能主義 資本と経営の分離
2、制度主義 組織で動く
3、データ主義 情報戦争
4、管理主義 MBA経営
5、経営の専門家による経営

●経営の専門家=プロとは何か

・合理化とは、標準化と単純化である。
・経営とは、(単純化すると)究極は売り上げを伸ばすか、原価を下げるかである。
・そして、いかに能力のある人間を使えるかがポイントとなる。

●プロとは何か

・経営者としての自覚を持て CEO 最高経営責任者(chief executive officer)は絶対的権限を持つ。

・かつて消費者満足という言葉が良く使われた、その後、従業員満足と言われた。
最近では経営者満足が重要な概念となってきている。本音で経営を語れ。消費者、従業員、経営者の三者が満足し、社会貢献する。それが経営者としての、価値観の基本ではないか。

・近江商人の言う「三方良し」の三方とは、「売り手」「買い手」「世間」のこと。
売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献をすることが良い商売だ、と考えられていた。現代もまさに同じである。

・社長は最も不自由である。
決定権は、会社の利益と社員の福祉のみ。自分の好みで決定はできない。
それが経営者である。

・社長の仕事は何か→イレギュラーケースの対応だけ。
通常のルーチンワークは社長が出るべきではない。
社員は、当たり前のことを当たり前にやれ

・一流の上役は一流の部下を持ちたがる。
二流の上役は三流の部下を持ちたがる。
解説しなくても分かるはず。

・Bird’s-eye viewを持て。
最近、Bird’s-eye viewという言葉をよく聞く。俯瞰のこと。
イメージ的には、ドローンの映像がぴったりくる。
自分や自分の会社を客観的に俯瞰すると自分を社長に任命するのか。
良く考えてみよ。

・やった人間が勝ち!
人以上の生活をしたいなら、人以上の努力をしなくてはいけない。
バカばかりでは会社がつぶれる。ではバカはどうすればいいのか。
人より多く努力するしかない。

・勝利とは「利」で勝つこと。企業とは利益追求の組織であることを忘れるな。

・自分と会社に理想像がありますか?
現実を理想像に高めてゆくことが経営であり、管理である。
ここに教育がある。
教育に金を掛けていない会社は滅びる。
人間を大切にしていないということである。
そして、理想像の無い会社はダメ。
・金が目的だったらやがてAIやロボットに支配される。
夢が必要。

●社会的任務の自覚
今自分の置かれた任務を遂行することと、その限界を知っていることが重要。
実行においては迷ってはいけない。

・牛は何回も反芻して安全なモノを飲み込む。
しかし、競争に揉まれる企業社会では、世の中は待ってくれない。
見切り発車になってしまう。それを経営者が判断するのだ。

・我社の反省は「悔いのない人生、納得のゆく人生を過ごしたい」人のためのセミナー。
次回(2018年9月3日月曜日)以降は以下の順番で説明していただく予定です。
第2項目 社員に将来への希望ありや。

第3項目 生産性と給料の一定比率。

第4項目 金の不当流出に対する疑いがないか。

お楽しみに。

(文責 小石雄一)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

イベントカレンダー

<< 7月 2023 >>
26 27 28 29 30 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6
ページ上部へ戻る