■定年楽園生活 ~定年後なぜ市民講座に行くのか
- 2018/4/30
- 定年楽園生活
■定年楽園生活 ~定年後なぜ市民講座に行くのか
定年後、なぜ市民講座などに行くのか。
ニイクラファームを答えのひとつを得た。
定年後、市民講座や講演会などに出かける人が多い。実際、何とか大学に誘われた。やっと定年退職して楽園を目指しているのに、また勉強することはないじゃない。今までの知識の範囲で生活すればいい。勉強してもお金くれる訳じゃないし、などと思っている人がほとんどだ。(と思う)わたしもモチロン同じ。
あそこに通っている人は、おそらく定年してやることが無くて、暇つぶしに出かけているに違いない。わたしは行きたくないなと思っていた。
しかし、これはまさに「井の中の蛙、大海を知らず」ということだと気付く出来事があった。会社の壁に囲まれた現役時代は言わば井戸の中である。一方定年楽園にはどこにも壁も制約もない、まさに大海、大海原である。
先日、知人にお誘いいただいて、田無のハーブの生産農家「ニイクラファーム」の見学に行ってきた。プチ農業見学である。家庭菜園で野菜は育てているが、農業の知識など一切ない。もちろん、ニイクラファームに再就職をお願いする訳でもない。言い換えると今のわたしには、農業の知識は一切必要無いのだ。
ニイクラファームさんはハーブの栽培を専門とする農家である。当日、農業やハーブの栽培という経験に基づいて、ハーブの話はもちろん、その土地の歴史、家の話、大手流通との関係、料理の話など色々と伺った。
細かく書くつもりはないが、なかなか面白いではないか。
正直に言うと、もっと勉強してみたくなった。
農業やハーブのことだでけではない。
大げさに言うと、今までいかに狭い範囲の知識しかなかったかということに気付いたのである。ベタな言葉でいうとカルチャーショックである。
井の中の蛙時代には、余計な時間を、余計なコトに振り分けないようにして生活していた。自分の専門に集中したいからである。わたしの場合は集中しないとみんなに追いつけなかったという理由もある。
なぜ市民講座に行くのかについて、ひとつの答えが見えた一日であった。
定年楽園生活者の学びは、学習しアウトプットすることが目的ではなく、インプットすることがそのものも大きな目的なのである。「知的好奇心を満たす」という言葉があるが、感覚的に近いがちょっと違うかな。
まさに井の中から大海に出た驚き、戸惑い、発見を自分なりに解釈したいのではないだろうか。誰れもそんな風には言わないが。
楽園生活29日目のわたしの感想なので違っているかもしれない。
しかし、ひとつの答えである。
ニイクラファームの新倉さん。ありがとうございました。
誘って下さった末廣さん、皆様、大きな気付きをありがとうございました。
引き続きよろしくお願いします。
以下、ニイクラファーム見学の写真を紹介したい。
ニイクラファームの畑。全景を撮りたくても広すぎて断念。
ペパーミント、アップルミントなどごく一部。
ニイイクラファームの新倉さんに説明いただいた。ありがとうございました。
花粉症が早く治りますように。
オイスターリーフ。はじめての食感。口に入れると確かに生牡蠣の味がする。ハーブは奥深い。
口内調理という言葉を思い出し、ほかのハーブも一緒に色々口に入れてみた。組み合わせは無限。奥深い。草くさい。
ニイクラファームでは基本的に少量多品種生産。収穫時期を平年化するため、播種も時期をずらす。我が家庭菜園では、晴れた週末に一気に播種してしまうので収穫時期は同じだ。反省。定年菜園でも段階播種を採用しよう。
ローリエ(月桂樹)の大木。煮込み料理作りたい。ひと鍋葉っぱ数枚としてどんだけ作れるのか。
ヤロー。(野郎ではありません)見た目は水草のよう。日本にはあまり出回っていないハーブで食感が独特。
これを持っていると恋愛や、会いたい人を引き寄せてくれるらしい。やっぱ野郎じゃないか。
フェンネル。甘い香りが特徴。花が咲き、実を結ぶとフェンネルシードに。パンに練りこみたい。きっと美味しい。生産農家なので当たり前だが、こんなに生い茂ったものを見たことがない。近づくと水の中にいる無重力感覚。大げさ。
ローズマリーの森です。すぐ近くに市街地が迫っている。数十年物のローズマリー。
砂漠の植物のよう。
スイスチャード(不断草)。普段はベビーリーフとしてお世話になっているあのカワイイ葉っぱ。家庭菜園でも作ろう。決めた。
チャイブ。これは色々と使える。花も美味しいとは知らなかった。
ルッコラの花。家庭菜園でもこのように徒長して、ダメになったと思って捨てていた。ところがこの花を食用にするために、育てているとのこと。しっかりとゴマの香りがする。
出ました。セージ。ソーセージに使うハーブ。(この程度しか知らない)
カモミールと夏みかんの花が同じ時期に咲いて、良い香り。夏みかんの花の時期は極めて短く、タイミングがわからないので一緒に楽しめるのはまれとのこと。あたり一面リンゴのようなかんきつのような良い香りに包まれていた。
カモミール。ハーブティ。(この程度しか知らない)
ミント畑。良い香りが漂ってくる。お茶に料理に大活躍。庶民の味方。庭の大敵。我が家庭菜園はミント様に乗っ取られて大変です。地植えする時には区画を区切らないと大変なことに。定年菜園では徹底的に駆除させていただきます。時間あるので。
出ました。タイム!今が最盛期。料理に少し使うだけでランクアップ。
タイムの鍋が美味しいとか。鍋だって?生産農家だから出来る贅沢。
我が家庭菜園にもタイムは植えてあるが、バーコード状態なので使うのが忍びない。
今が盛りのタイムの花。美味しい。帰ってから食べるのが楽しみ。
ハーブの名前などが違っていましたら、ご指摘お願いします。
では、分けていただいたハーブでパンを作ります。
タイムとフェンネルを小さくちぎって入れます。タイムは花も一緒に入れますよ。
生地が出来上がりました。しばらく2次発酵させてからオーブンに投入。
焼き上がりました。
赤ワインと一緒にランチで! 予定通り、少し苦みのある風味豊かなパンに仕上がりました。今度、みんなで食べましょう~。